よいしょ

日本酒

飲食店

OPEN / [月火木]17:00～22:00　[金土]17:00～24:00

1軒目にも、締めにも行きたいレトロな焼き鳥屋

一段としばれるこんな夜は熱燗をキュッと頂きたい。「よしっ一杯ひっかけていくか」とビルの1階中央に位置する「よいしょ」の引き戸をガラリと開け、生ビールを注文。どんなにしばれても、口開けはやっぱりキンキンに冷えた生だ！ふと壁の貼り紙を見ると『釧路の地酒　福司しぼりたて　あります』の文字が。そうか、新酒の時期だ。ここは迷わず「マスター、しぼりたてを！」。もうこの頃には熱燗のことなんか忘れている。ここのお勧めは何といっても、鶏白レバー串。わずかに炭の香りをまとったレバーは、まるで高級生チョコのようなねっとりとした食感と口の中いっぱいに広がる香ばしい風味をもつ。鶏のポテンシャルを最大限に引き上げるため、炭の起き加減を注視しつつ手早く串を再配置するのは、マスターの坂本氏。2010年に開業した同店であるが、坂本氏の前職はなんとソフト整体師。「2年の間に数千人のコリをほぐしてきましたね」。有名和食店で腕を磨き独立開業した坂本氏が、なぜあいだにソフト整体師を挟んだのかは不明であるが、ふんわりと仕上げられた「こだわりつくね」の秘密はここにあるのかもしれない。またここは、蕎麦も美味く、冬にお勧めなのは熱々スープの鳥ざるだ。だしの香りと鶏脂の甘味が見事に融合し、口の中に広がってははかなく消えていくスープ。香り高いスープを身にまといリッチな味わいを醸し出す、白く細い更科蕎麦。互いが互いの長所を認めあい伸ばしあう絶妙の関係性。文字数の都合上、冬の楽しみ方しかお披露目できないのが残念であるが、夏には夏の楽しみ方がある。そこは皆さんの目と舌で確かめてほしい。
【坂本マスターからひと言】
よろしくお願いします！